腎兪の灸
2020-03-10
80代の女性の患者さんです。
足のむくみとしびれに長年苦しんでいると、来院されました。
以前、脊柱管狭窄症の診断も受け、慢性的な腰痛もあり、
利尿剤をはじめ、内科で処方されたお薬を服用しています。
身体全体に働きかける鍼、そして背骨の両側と足の鍼と治療していきますが、
特に「 腎兪 」という、やや腰の上にあるツボには、灸を致しました。
腎臓の働きを高めて、水分の巡りを良くし、むくみを緩和していきます。
腰の左右両側が温かくなり、気持ちいい様子です。
昔々田舎では、おばあさんやお母さんも、よくお灸をすえていたこと、
自分も小さい頃から、何か病気になるとお灸に連れて行かれ、熱いのを我慢してがんばったこと、いろいろ思い出されました。
治療の後は必ずお手洗いに行かれて、お小水の出方が良くなったとのことです。
むくみの水分も、少しづつ循環して排出すると良いと思います。
腎の力を高めることは、根本の力として、生命力、免疫力を高めることにもつながります。
現在は感染予防のためお休みとなっておりますが、2月末のヨーガ教室においては、
「 腎兪 」のツボ押しをとりいれました。
息を吐きながらゆっくりと、自分で5回ほど押していただきした。
コロナウィルスに負けないような体力づくり・・・少しでも役立てて欲しいです。
身近にできる東洋医学、生活の中に生かしていただきたいと思います。