ほうろく灸
2015-07-27
7月24日、土用丑の日に、川越の妙昌寺におきまして、
伝統行事のほうろく灸が行われました。
頭の上に丸いお皿を裏返したようなほうろくを持ち、その上にもぐさをのせ、
火をつけて燃やしている様子を、ニュースで見ました。
毎年、土用の時期になるとこのニュースを見ているような気がしますが、
それにしても巨大なお灸です。
顔は笑っていても、皆さん額から汗が流れていましたよ。
最も暑い季節に、熱いお灸!
気合が必要ですね。
暑気払い、頭痛除け、受験生・・・などなど
夏を乗り切る祈祷の意味が、込められているそうです。
ところで、暑さが猛威を振るっている毎日ですが、
先週あたりから当院でも、腰痛の患者さんが多いように思います。
仕事場で、家で、乗り物やスーパーでも、クーラーの入った場所にいる時間
が増えました。
夜、寝ている時もそうです。
顔や首回りは涼しくて気持ちいいのですが、知らず知らずのうちに下半身が
冷えてきて、筋肉も硬くなり腰痛の引き金になってしまうのかもしれません。
疲れがたまっていると、さらに発症しやすいようです。
このような状態の時、腰上方の「 腎兪 」というツボのお灸を、
治療に加えています。
冷えを緩和し、元気の源である腎の力を引き出します。
腰のまわりが冷えている時、温かさを感じると、とても気持ちがいいものです。
ほうろく灸のような熱いものではありませんので、ご安心ください。
クーラーの調節と衣類の調節をこまめにして、冷え過ぎに注意しましょう。