ドクダミ
2011-06-11
身近な薬草といえば、何といってもドクダミです。
生薬名は「十薬」といい、あの独特の臭気を放つので、どちらかというと
きらわれている草かもしれません。
生命力が旺盛で、少々湿気のある所に繁殖してます。
当院の裏にも、この季節になると青々と生えています。
実は私は、ドクダミを自分で使いたかったので、開院当時に数株を植えて
増やしました。
あちこちの道端や公園で摘んでくるのは、けっこう大変だったからです。
当時私は長男を出産後、体質が変わって日光湿疹がでました。
夏の強い紫外線に反応して、顔、首、手、足に赤く腫れ上がるような湿疹がでて
きたのです。
非常にかゆくて皮膚科に行きましたが、よくならず、本当に苦しみました。
翌年の夏も、やはりかゆい湿疹はでてきたので、これは自分で治すしかないと思い
いろいろ調べた結果、害のないドクダミにたどり着いたのです。
数枚の葉っぱを洗って、小さなすり鉢でドロドロになるまですりつぶし、それを
患部に塗りガーゼでおさえておきました。
すると強いかゆみが薄らいで、皮膚の腫れも落ち着いてきたのです。
これがあれば何とかなるーと感激でしたね。
以来数年間は、夏になるとお世話になりました。
ドクダミの臭気成分デカノイルアセトアルデヒドには、強い抗菌作用があり、湿疹、
吹き出物、水虫などにもいいそうです。
その他、便秘、むくみ、動脈硬化予防にドクダミ茶や、美肌効果のあるドクダミ化粧水
もあります。
公園や山で虫刺されにあった時、ドクダミの葉っぱをちぎってクチャクチャもみ、
汁をつけてみてください。
とっても臭いけど、たよりになります!