竜巻
2012-05-10
90歳の患者さんのお話です。
20代の頃、浦和に住んでいて竜巻にあったそうです。
その日、どんどん空が暗くなってきて、遠くでゴォーっという音が聞こえてきました。
何の音だろうと思って玄関から外を見ていると、突然家の前にあった大きな水がめが
ものすごい風で舞い上がりました。
怖くて下駄箱にしがみついたのを最後に、それからの事は何も覚えていません。
どのくらい時間が経ったのかわからないけど、気を失っていたようです。
私の頭を、つんつん、つんつん、何かにつつかれる感じがして、目が覚めました。
目を開けると、飼っていた文鳥が頭にのって、私のことを起こしてくれたんです。
家の中はメチャクチャでした。
起き上がって外に出ると、近所の人が、私の名前を大きな声で呼んでくれてました。
私は文鳥に助けられたんですよ。
それはそれは、怖かったよー。
というようなお話です。
60年以上も前の事ですが、ありありと目に浮かんできて、私もじ~んとしました。
かわいがっていた文鳥のおかげで、本当によかったですね!
今も昔も変わらぬ自然災害には・・・・只々驚くばかりです。