顎関節症

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顎関節症

2012-08-23

30代女性
ウィルス性の風邪を子供達からうつされ、高熱が出ました。
熱も下がって風邪の症状も良くなってきましたが、今度は顎の関節の痛みが現れてきました。
しゃべることもできて、顎を開かなければ痛くないのですが、食事をする時、歯磨きをする時に
痛みがあり、ある一定のところまでしか口が開きません。
耳鼻科と歯科に行かれたそうですが、特に異常がないのでストレス性のものではないか、との
診断だったようです。
東洋医学では、症状が発生する原因も重視します。
熱が39度近くもでたようですので、体力も落ち、免疫力も低下してしまいます。
免疫機能を頑張って維持している一つが、扁桃です。
扁桃は、鼻、耳、舌の奥で、空気の入る道を取り囲み、リンパ組織を構成して、雑菌の侵入を
防いでいます。
咽頭扁桃、口蓋扁桃、耳管扁桃、舌扁桃などで構成されています。
これらの扁桃を強化して免疫力をアップし、痛みを取り除いていこうとする治療法が、長野式
の鍼灸です。
これは顎の炎症だけでなく、体の他の症状にも適応されます。
今回は耳の下の関節ということで、まさに扁桃の強化にはぴったりの症例です。
扁桃を補うはりを置鍼して、ゆっくりリラックスした後、手や足のツボを使って顎を少しづつ
動かしていただきます。
肘まわりや足首まわりなど、反応点を選んではりをすると、だんだん口が開けられるようになり
ました。
特に痛みのあるツボには充分に効かせていると、かなり口が開いてきて、顎を動かしても
どんどん痛みが薄らいできました。
はりの不思議ですね。
患者さんもびっくり!!  
とても喜んでくださいました。
私もホッと安心しましたよ。
お食事がしっかり摂れるようになって、免疫力がさらにアップしたら、良くなることと思います。
 
         


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